先の記事、『クリムトとシーレを尋ねる旅』に記したように、わたしのウィーンへの旅の目的は、グスタフ・クリムトとエゴン・シーレの絵画を見るためでした。
シーレの作品はすでに紹介した通り、レオポルド美術館でその多くを鑑賞できるのですが、クリムトの絵はそこではなくて、べルヴェデーレ宮殿の美術館に多くの作品が所蔵されています。
べルヴェデーレ(Belvedere)とはイタリア語で『美しい眺め』という意味だそうですが、ウィーンの2大バロック宮殿に数えられ、美しい庭園を囲んで上宮と下宮からなる豪華な宮殿が、現在は絵画館としてウィーンの観光名所の一つとなっています。
17世紀にオイゲン王に建設された美しい宮殿は、ちょっとした高台にあって、その名の通りウィーンの街を見渡せる美しい眺めが見所でもあるので、宮殿の外観と庭園だけ見に来る観光客のかたも多くおられるとか。
グスタフ・クリムトの『接吻』という作品は、美術ファンではなくとも一目見ておこうという方も多いようで、ここはレオポルド美術館以上に観光客が多いところ。
朝一番に行ったので入場はすんなり出来ましたが、中は結構な人で….。
レオポルド美術館のような洗礼された空気とは、大きくかけ離れた空気が充満しておりました(汗)
クリムトの作品が置かれている上宮は、迎賓館として建てられたというだけあって、豪華なその内装は息を呑むような美しさなのですが…
わたしはどうも、人が多すぎるのはちょっと苦手でして(笑)
どっーと疲れてしまいました(๑>◡<๑)
でも、クリムトの接吻は、どーしてもこの目で見たかった作品で。
だから、ようやくお目に書かれた瞬間は、やっぱり感無量だったです。
しかし、あまりの人に2秒後には、深いため息をついてしまうような..なんかそんな慌ただしいご対面となりました(笑)
なんだかなー。
ルーブル美術館のモナリザに抱いたような、気の毒さを感じてしまった(笑)
鑑賞させていただけるのは有難いのだけれど、なんだかなー。
観光名所には心がトキめかなければ行かなくても良いと、個人的に思う派ではありますが、クリムトの接吻はいつか人の少ない時間にゆっくりまたお目にかかりたいです^^(そんな時間帯があるのかどうか謎ですが…)
皆さんは旅行で、主要な観光ポイントは抑えておかないと気が済まない派ですか?
ベルヴェデーレ宮殿美術館の詳しい内容や口コミはこちら。