湖を眼下に望む絶景のアジアンレストラン

湖とアルプスの眺めが美しい街ルツェルン/Luzernから程近い、ブルゲンシュトック/Brügenstockの山の上に構える巨大なリゾート複合施設、Bürgenstock Hotels & Resortがリニューアルオープンしたのは2018年の9月のこと。
この地には昔からホテルが数件あり、湖やアルプスの山々などの美しい景色を楽しみながらのんびり過ごす保養地として、スイス国内外から観光客が訪れる事で知られていましたが、2015ごろから再開発のために工事中となっていました。

ハメットシュヴァント・エレベーター/Hammetschwand Elevatorというヨーロッパで最も高い屋外エレベーターへの観光や、霧が多く発生する冬季の日光浴スポットとして、都心からも気軽に散策に訪れることができるのが現地人にも人気のエリアでありましたが、2年以上の歳月をかけて巨大リゾート施設に生まれ変わったこの地は、圧倒的にスイス国外からの観光客を増加させたのではないかと思わせます。

ブルゲンシュトック(ちなみに日本語ではビュルゲンシュトックと表記されるようですが、現地の発音ではブルゲンシュトックの中心であったパレスホテルは4スターから5スターへ格上げされ、より豪華でスタイリッシュなデザイン&スパホテルとなりました。

レストランの数も駐車場の規模も拡大され、時計やジュエリー、ファッションなどを取り扱う高級店も出現。元パレスホテルであったBürgenstock Hotel & Alpine Spa以外にも、リゾート内にはスパ&エステをメインに滞在できるブティックホテルWaldhotel & Spaや、長期滞在向けのゲストハウスBürgenstock Residences Suitesなども新たに設立されて、より多くの滞在客を見込める体制になりました。

ただし裕福層向けの上品で高貴な施設ばかりが目立ち、昔からこの地をよく訪れ、気軽に散歩してホテルでカジュアルにコーヒーブレイクを楽しんでいたような地元の人々にとっては、あまり嬉しくない再開発であったかもしれません。
現に私自身も、あまりの駐車料金の高さにびっくり仰天したものでした。(たしか始めの1時間は5フラン、2時間目以降はい時間につき8フランだったと記憶しています)

そんな曰く付きのブルゲンシュトックリゾートエリアではあるのですが、美しく整備され気品あふれるリゾート施設内は、優雅な気分を世界最高峰レベルに味合わせてくれることは間違いないです。

 

今回は日帰り散策のつもりで行ったので、宿泊レポではなく元パレスホテル内のアジアンレストラン、スパイシーズ・キッチンアンドテラス/Spices Kitchen & Terraceのレポートです。

ちなみにリゾートの宿泊は、最もリーズナブルなお部屋で一泊4万円くらいからになるのですが、よくインスタグラムに写真があがっている、湖を眼下に見下ろすガラス窓沿いのバスタブと作りつけのソファーがついたお部屋は、アルペン・スパにあるお部屋で一泊10万円以上です。
湖を見下ろす屋外温水プールに激しく魅了されるので、いつか宿泊できたらいいなと思っております。

 

アルペン・スパは写真左の建物にあたります。
そして今回紹介させていただくアジアンレストランは、宿泊階の下層部、ゴールドのフレームに縁取られて突き出した部分にあります。
右の写真がレストラン全体のインテリア、入り口から撮影した写真ですね。

天井高が高い贅沢なスペースは床から天井までのガラス張りになっていて、さらに建物本体から大きく床が突き出ているものだから、最高に見晴らしが良い作りになっています。
おそらくこのリゾートホテル内で、一番見晴らしの良い室内スペースなのではないでしょうか。
一見アジアンレストランとは解りにくいインテリアなのですが、中まで入っていくとオープンキッチンが中心にレイアウトされていて、湯気を上げる蒸し器やアジア風の大皿などが並んでいるのが見えるので、それとわかる感じです。

 

画像提供:buergenstock.ch

 

ちなみに私たちはアジアンレストランとは全く気がつかず、ホテルのラウンジのよう感じに考えていたのです。実はクラブサンドイッチでも食べようかと思っていました(笑)
レセプションで「軽い食事がしたいんですが」と告げて快く出迎えていただいた後に、「ここはインド、タイ、中国、日本料理を扱うレストランなんです..」と席まで案内してくれたお姉さんが告げる頃にオープンキッチンが見え出して、ようやく状況を把握したという…(笑)
だから予期せずしてこちらのレストランに導かれてきたわけなんです。

 

お腹が空きすぎていて食事の写真を撮るのを忘れてしまいましたが(笑)、中華系の蒸し物を前菜、そして鶏肉のお料理をメインにいただきました。
お値段は前菜で20フラン(2千400円程度)から、メインで30フラン(3千600円程度)からという感じ。
スイスの高級レストランでは普通の価格設定かと思います。
日本食とはちなみにお寿司とお刺身のことでした。

予想外の展開ではありましたが、どうせだから今日は贅沢しようということでデザートとコーヒーもいただいたところ、二人で155フランのお会計になりました。

はじめに駐車料金が高額だと書きましたが、リゾート施設内で買い物や食事をした額が150フラン(1万8千円程度)を超えると、駐車料金を3時間無料にしていただくことができます。(ただし申告しないと処理をしていただけないのでご注意を)
ですから遠慮なくその恩恵をお受けすることにしました。

お食事は美味しかったので満足のいく滞在でしたが、また絶対にここで食べたいと思うほどの感動は残念ながらありませんでしたとお伝えさせていただきます。
ただし、このレストランからの絶景はなかなか他にはない贅沢さだと思うので、優雅な雰囲気を楽しみながらお食事したいのであれば、是非お勧めしたいレストランです。

この日は霧が晴れていましたが、湖の上を霧が覆っている時には雲の上でお食事をしているような感じになるのだと思います。
以前ウエトリベルグから見える雲海の写真をのせた記事を書いていますが、そのような感じに雲海が望める日も冬季は結構多くあるはずです。

アジアンレストランなのでウエイトレスさんはアジア人が多く、タイ人、中国人が中心なのですが、私たちのテーブルを担当してくれたタイ人のお姉さんは、常識を超えるくらいに感じの良いお方でした。
私がアジア人なのでお会計の時に少しお話をさせてもらい、少々打ち解けた背景はあったのですが、会計を終えた後も、席を立っていく時にも、エントランスでジャケットを着て外へ出る時にも、何度も私たちを見て見送ってくださったり、それが単に教育を受けているからしている行為ではないように私には感じられたんですよね。
心から私たちにありがとうと言ってくれているんだというのがひしひしと伝わるようで、なんて素直に想いを表現できる方なんだろうと、その真っ直ぐなエネルギーの発し方に感動しました。
言葉で伝えるのはちょっと難しいのですが、この人は一体何者なんだろう?と思わせるような神々しいそのタイ人のお姉さんとの出会いが、なぜかこのレストランで一番私の心にヒットした出来事でした。

 

 

ところで、レストランを一度出てから判明したのですが、このレストランの一階下にはラウンジがありまして、クラブサンドイッチを食べるのであればこちらの方へいくべきでした。
景色の壮大さはアジアンレストランには劣るのですが、こちらでも美味しいお食事はできたはず。

また次回に行ってみたいと思います。

 

 

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