この豪華さにはちょっと肝を抜かれたなーと、予想外に感動して行って良かったと思った美術館、ウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wien)。
マリア・テレジア広場(Maria-Theresien-Platz)の大きな銅像を中心に、大きな公園を挟んで鏡合わせのように並ぶ、全く同じに見えるツインの宮殿がそびえる。その神々しい様は、公園に立っただけでも見応えがあります。
ツインの宮殿は、絵画や彫刻などの美術品を集めたウィーン美術史美術館と、鉱物、昆虫から恐竜などまで地球の歴史に関わるコレクションを収めたウィーン自然史博物館で、ウィーン大学の一部ともなっているようです。
たまたまマリア・テレジア広場に居合わせた木曜日の夜、普段は18時に閉館になる美術館が木曜日に限り21時まで入館できるのだと気づいて、思いつきで入ってみることにしたのでした。
(※ウィーンの美術館は木曜日の夜だけ21時まで入館できる所が多いのですが、自然博物館は木曜日でなく水曜日が21時までなのでお気をつけを!)
全記事にも書いたように、今回のウィーン旅行はクリムトとシーレの作品を見るのが目的だったので、美術史美術館は予定に全く入れていなかったのですが、夕暮れ時に内部の照明が点灯した様を広場から見ていたら、どうしても中へ入って見たくなってしまい、急遽夕ご飯そっちのけで入場券を購入したのでした。
そんな風に行き当たりばったりで入館しましたが、この美術館、めっちゃくちゃ豪華ですよ。
ベルヴェデーレ宮殿よりも、わたしはこちらの方がずっと、ずっしり重みのある荘厳さを感じましたね。
天井から床まで色とりどりの大理石で覆われて、館内がどこもかしこも美しいレリーフで覆われている。美術作品も相当見応えがありますが、美しい内装が作品の見栄えを更に引き立てている感じ。計算し尽くされた面持ちの照明が綺麗に作品を照らしていて、昼間よりもひょっとして夜間の方が雰囲気が良いのではないかと思いました。
19時に入館したのだけれど、あまりの展示量に途中で閉館時間になって追い出されてしまった感じ。絵画や彫刻だけでなく、エジプト、ギリシャ、ローマ時代の遺跡やハプスブルク家が収集した財宝の数々など、様々な芸術作品が綺麗に展示されていました。
時間があれば、最上階のクーペ部分にあるカフェレストランで、食事かお茶かしたかった。ここも相当豪華な作りです。
なんだかため息が出っ放しの2時間でしたが、感動の連続で良いエネルギーをたくさん授かれたような気分でした。
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