サスティナビリティ ーって最近よく聞く言葉ではないですか?
スイスでも多くの企業がサスティナビリティ ーに配慮した活動を促進していて、ドイツ語のサスティナビリティ ーにあたる『Nachhaltigkeit』という単語は、流行語と言っても良いくらいに頻繁に聞く言葉となっています。
サスティナビリティ ー/Sastainabilityとは『持続可能な』と日本語に訳されるようですが、それだけだと何の事だかわかりにくいかもしれません。
具体的には『豊かな社会や自然環境を未来に継続して保ち続けることを目指す取り組み』というような形で使われることが多いと思います。
日本語でよく使われる『ロハス』という言葉がありますよね。これはLO=Lifestyle of、HA=Health and、S=Sustainabilityの英語から派生する造語なんですが、ロハスは『健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル』という意味ですから、サスティナビリティ ーはロハスに共通する理念だと考えて良いと思います。
要するに『地球環境を守りつつ経済を発展させる豊かな社会を作っていこう』という活動ですね。
これまでの社会は、経済を発展させるために自然環境を破壊し、自然環境を守るためには経済活動を縮小しなければならないような流れがありましたが、そうではなくて地球に優しい経済発展して、その流れが受け入れられる社会へ変わっていこうという試みです。
スイスでもその考え方は社会の隅々に生きていて、サスティナビリティ ーに配慮した生き方は国民一人一人の思想に深く浸透していると感じます。
スイスは経済的に高度に発展しつつも豊かな自然に恵まれた美しい国ですから、そのどちらも未来につなげていこうという考えが、多くの人に支持されているんですね。
ご縁あって長らく暮らしを営ませていただいているスイスに、貢献したいという意思は私にも芽生えています。だから私の暮らしの中にも、地元で見つけた様々なサスティナブルが生きています。
先日はサスティナビリティ ーを意識したハンドソープについて書きましたが、今回は最近購入したサスティナブルな靴下の話です。
ここ何年かよく、シンプルな木のロゴがついたTシャツやトレーナーを着ている人をよく街で見かけるなと思っていて、調べてみたらNIKINというスイスのブランドだとわかりました。
チューリッヒから車で30分くらいのところにある、レンズブルク/Lenzburgという小さな街で立ち上がったブランドなのですが、そのコンセプトに感銘を受け、次に靴下を購入するときにはここで買おうと決めていたんです。
NIKINを着ることで皆が自然環境に良い活動ができます。それは一本の木に対してばかりではなく、本来あるべき方向へ向かうための全体的な働きかけです。私たちは人々がよりサスティナビリティ ーなライフスタイルを生きられるよう、動機付けたいと思っています。それで私たちは木を一本ずつ植えています。– ニコラス・へニー(最高責任者 兼 NIKIN共同設立者)
NIKINの商品を一つ購入するごとに、彼らは木を一本植えてくれるんです。2016年に創立の若い会社ではあるのですが、現在の時点ですでに60万本近くの木を植えているのだそう。
自然環境のために植樹するって自分ではなかなか出来ないけれど、商品を一つ購入すると変わって木を一本植えてくれるのであれば、是非お願いしたいなって思うじゃないですか。
それで手始めに購入してみた靴下なんですが、主張しすぎないシンプルなデザインとコットンの柔らかいはき心地が、とても気に入っています。
もちろん、素材もサスティナビリティ ーを考慮して選択されているので、可能な限りスイスに近いところから調達したオーガニックの素材を使って製法されています。
靴下一足なんてたかが千円ちょっとのものですが、4足購入したので四本の木をスイスの地に植樹してくださると、ちゃんと証明証までいただきました。
サスティナビリティ ーな買い物ってとても気持ちが良いものですね。
ゴミをなるべく出さないように買い物をしたり、リサイクルに可能な限り協力したり、環境に優しい洗剤を使ったり…などなど、普段からロハスな暮らしは心がけているのですが、木を植える取り組みがこんなに簡単に出来るだなんて、新しい発見でした。
無理してサスティナビリティ ーを意識したものだけを暮らしに取り入れるのは、私は個人的には何か違うと思うのです。
商品自体が気に入っていないのにエコロジーだから買うとか、美味しくないけどオーガニックだから食べるとか、知らぬ間に自分に負担をかけて、自分自身が幸せでない選択を続けることは、豊かな暮らしのサイクルを回すことに反すると思うのです。
環境に優しくて、経済が潤って、自分もハッピーになるというのが、私が求めているサスティナビリティ ーなライフスタイルです。
そんなみんながWINのサイクルを、私はこれからも繋いでいきたいと思っています。
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