花の都フィレンツェを見下ろすミケランジェロ広場

イタリアの4大都市の一つであるフィレンツェは、イタリア・トスカーナ州の州都

英語でフローレンスと呼ばれるのは、古代ローマ時代に花の女神フローラの街として、フロレンティアと呼ばれていたことに由来するのだそうな。花の都と呼ばれる所以はそこにある。

メディチ家の支配下の元に栄えたフィレンツェの街は、15世紀にはルネッサンス文化の中心地として繁栄し、当時はイタリアで最も勢力のあった街だという。

ユネスコ世界文化遺産に指定されているその旧市街は、20年ほど前にイタリア旅行で立ち寄った時の景色と今も全く変わっていない。

中世の美しさを今日もそのまま残しているヨーロッパの都市は他にもたくさんあるけれど、フィレンツェの街はその中でもひときわ、変化を許さない街であるかのように見える。

ミケランジェロ広場は、フィレンツェの街が高台から一望できる有名な観光スポットである。

ポストカードによく使われる写真そのままに、赤茶の屋根が広がる旧市街を眼下に見下ろすことができるので、朝から晩まで多くの観光客で賑わう場所なのだ。せっかくこの街に来たのならばやはり、この景色だけは見ておいた方が良いような気がする。

特に夕暮れ時のフィレンツェの街は、赤茶の屋根が暖かい色の光に包まれて茜色に染まり、独特の雰囲気を放つ。

ここから街を見下ろすと、セピア色一色に見えた街並みは、思いの外たくさんの緑に囲まれていることがわかる。

街の景色だけでなく、夕暮れ時には人々の顔も赤く染まり、ここには誰一人として不幸なものはいないかのように、皆が幸せいっぱいに見える。

この瞬間、偶然ここに居合わせた見知らぬ人々と、幸せを分かち合うとき。

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