チューリッヒで雲海を見る / ウエトリベルク

秋から冬にかけてのヨーロッパでは、多くの地域でよくが発生するんです。
1000mくらいのところに霧の層が停滞するので、天気予報は晴れでも1000m以下の地域には陽の光が注がないという訳です。
それが何週間も続くと、なんとなく気分が鬱蒼として元気が出ないしお日様が恋しくなってくる毎日を、わたしが暮らしているチューリッヒ市の人々も毎年経験するのです。

 

そんな時に霧を抜けて高いところに登ると、霧の下の世界の住人には信じ難いくらいに暖かくて明るい別世界が、そこには広がっています。

ウエトリベルク/Uetlibergはチューリッヒ市民にとって、そんな冬のオアシス的な場所なんですよね。

霧が出ている時にわたしはよく、ウエトリベルグ頂上に設置されているWEBCAM(ウェブ上のカメラ)をインターネットでチェックして、上の様子を確認します。
チューリッヒ市内の我が家からはウエトリベルグが大きく見えるので、霧が出ている時には山の頂上は霧に隠れているのですが、頂上は霧の上ということがよくあるんです。
標高は869 mと、それほど高い山ではないので頂上も霧の中ということも時にはありますが、ウエトリベルグは市内から電車で30分くらいの距離だし、街歩きをする装備で気軽に登れる山なので、思い立ったらすぐに行こうという気分になれる、まるで「公園に散歩に行こう」というくらいの気軽さで向える場所なんです。

雲海なんて、何時間もかけて山を登らないと観れないものではないかという固定観念を持っていましたが、チューリッヒ市内に住んでいたら(もちろん旅行で市内に滞在しておられる方も)、いとも簡単に観れてしまうということです。

 

 

お日様の光の中は暖かいですが霧の中は恐ろしいほど冷え切っているので、頂上だけを楽しむのでなく山の中を歩きたいと思ったら、暖かい服装は必須です。
ちなみにこの日は頂上4度。霧の中はマイナス10度でした。

けれど恐ろしいほど冷え切った空気の中は、神々しいほどに美しい氷の世界が広がっているので、雲海鑑賞のあとは樹氷の森を歩いてみるのが個人的にはオススメです。
頂上の駅から次の駅まで歩くと30〜40分くらいでしょうか。
霧と氷の創り出す幻想的な世界を歩くのは、都心で暮らす人にはなかなかのエンターテイメントなのではないかと思います。

 

 

雲海が拝める土日の頂上は人がかなり多いので、のんびり鑑賞したい人はなるべく早い時間に到着することをオススメします。
頂上にはホテルとレストランがあり、軽食から本格的なお食事まで楽しめるので、早朝に雲海が見れることを確認して午前中に登り、お昼ご飯を早めに食べて市内に戻ると混雑を避けられると思います。
午後からは人が増えて、レストランに入るのも、軽食を買うのも、長い列に並んで待つのが結構大変になるので心して…w

 

ところで…

日の出のウエトリベルグ頂上も、日没時の頂上も、なかなかのフォトジェニックなので写真ファンにもオススメです。
ちなみに日の出の時間帯に混雑したのは、一度も見たことがありません。

日の出時のウエトリベルク頂上
日の出時のウエトリベルク頂上
日没時のウエトリベルク頂上
日没時のウエトリベルク頂上

 

ウエトリベルク頂上まではチューリッヒ中央駅(Hauptbahnhof/HB)より直通の電車で行くのが便利です。
中央駅の22番ホームより30分おきに電車が出ているので(S10)そちらをご利用ください。中央駅から終点のウエトリベルグ/Uetlibergまでは8駅で20分ほどかかります。頂上までは駅から10分ほど坂道を歩いて登って行きます。
ちなみにチューリッヒ市内の一日乗車券(Zone110)はカバーしておりませんで、4Zone分のチケットをお求めください。(24時間のチケットは割引なしでCHF 17.60/2020年1月現在)

 

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