見た目が好きでたまらないヘッドフォン

音楽好きではない私にとって、性能の良いヘッドフォンを所有することはさほど重要ではなのだけれど、このヘッドフォンはどうしても欲しくなって購入しました。

なぜかと言うと『見た目が限りなく好みだった。』この一言に尽きるんです。

何十年と使い続けられそうな料理道具などへの投資とは違い、思い入れのない音響という分野の道具にお金をかけるのは、私にとって少し勇気のいる決断ではありました。ポンと出せるような金額ではなかったのです。その当時たしか４万円くらいしたと思う。

音楽には疎い私が近くの音響用品専門店へ出向き、店員さんの丁寧な説明を聞いて、現品で様々なジャンルの音楽を試聴させていただき、使用感も音のクオリティーも申し分ないことをど素人ながらに確信して、購入に踏み切ったのがたしか5年ほど前のこと。

購入したことは1ミリも公開していません。それどころか現在もなお、私の最も好みのヘッドフォンであり続けています。

それが『Aedle vk-1 Legacy Edition』です。

このタイムレスでクラシックなシンプルデザインと主張しすぎない大きさが、激しく私の好みなんです。

まずはじめに残念なお知らせをしておくと、こちらのヘッドフォンは残念ながら現在では生産中止になっています。

Aedle/エイデルは2011年に創業されたフランスのメーカーなのですが、奇しくも2019年10月に廃業して全ての商品の生産をストップしてしまいました。（AedleオフィシャルFacebookにある記述による）

私が持っているのは初期モデルのVK-1で、見た目のシンプルさは引き継ぎつつ機能を進化させたVK-2も後に発売されていますが、現在市場に出回っている製品を最後に姿を消してゆくのかもしれません。
素材や音質にとことんこだわって物作りをしているメーカーだと見受けられたので、個人的にはとても残念に思うのですが、私の所有しているVK-1は現在も元気に活躍してくれているので、これからも大切に使わせていただこうと思っています。

音質については私が評価できるものではありませんが、素人の感覚でクリアで綺麗な音質を楽しめるものであると感じています。

ヘッドバンドはやや小さめな作りなので頭の小さい人向けかもしれませんが、しっかりイヤーカップを押さえてピッタリ耳に装着する感じ。
ヘッドバンドとイヤーカップは高級感のある柔らかいラム革で包まれているので、肌に触れた時のフワッとした感触がたまりません。
ただしイヤーカップも小さめなので、耳が大きいとフットしにくいのかもしれません。

専用のバックがついてくるので持ち運びも便利です。口の部分にはマグネットが入っていて、お上品にパチンと閉まります。

個人的にとても嬉しかったのは、飛行機の中などで使えるジャックが二つついた変換プラグが付属していたことです。（写真上左）これがあると飛行機の中で使っても片方のイヤホンからしか音が聞こえないということがなく、ステレオで聞こえるのでとても便利。
私は耳の穴が小さいので普通のイヤフォンはサイズが合わないことが多いし、飛行機に備え付けのイヤフォンやヘッドフォンがあまり好きではないので、いつも自分のヘッドフォンを持っていきます。防音性はそれなりに高いので騒音をある程度遮断できるし、飛行機の中でも良い音で映画鑑賞できるのは、長い飛行時間をとても快適にしてくれます。しかもヘッドフォンとしては小ぶりで軽いので、持ち運びもそれほど苦になりません。

そして見た目が洗礼されているので、ファッションの一部としてもポイントが高いと思います。いや、それほど主張したデザインではないのですが、その控えめにさりげなく存在感を放つあり方が、激しく私の好みなのです。

ちなみに普段は自宅のiMacにつないでYouTube動画を見るときなどに使っているだけで、誰かに見られることは旅行の時以外はほぼないですが、私は純粋に私のためにこのヘッドフォンを選んだので他人の目線は全く気にしていません。

モノ選びをする時の私の『基本』なんです。自分の目線で選ぶことが。

だから世間的には流行っていなかったり、あまり注目されていないものを手に取ることも私の場合は多いのですが、自分目線で一つ一つのものを大切に選ぶことで、どれだけ自分が幸せになるのかを実感した今は、そのもの選びの目線をとても大切にしているんですよね。

このブログでは、私が個人的に良いなと思った場所や物をいろいろと紹介しているのですが、オススメしたいというよりはむしろ、『私の好き』をきっかけにあなたは何が好きなのかを見つけるきっかけにして欲しいと思っています。

そんな気持ちでいつもブログを綴っています。

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