テノハ / TENOHA は代官山にスタートした複合施設。インテリア雑貨や食料品を扱う店舗、食材にこだわったイタリアンレストラン、ローマ出身のカフェ、シェアオフィーススペースの4つの施設からなる。テノハとは手の平と葉を合わせた造語で、ものを作り出す手と手が広がり、ここから人やモノ・サービスが育つ場所になることを願った、若きクリエイターやデザイン好きのためのスペースである。
そのテノハ / TENOHA が代官山店とは少し形を変えて、2018年4月にミラノにもオープンした。→TENOHA・MILANO
テノハ・ミラノ店は、日本のプロダクトデザインや工芸品、雑貨や文房具などが置かれたショップ、簡単な日本食を提供するレストラン、シェアオフィースにイベントスペースからなる。
ショップは鉄瓶やかまわぬの手ぬぐいなどのおしゃれな工芸品から、日本のデザイン本、シンプルで使いやすい日本の文房具などが綺麗にレイアウトされていて、日本のスナック菓子や簡単な食品も手に入るようだった。
レストラン&カフェバーはモダンデザインに日本のテイストを加えた、おしゃれなデザインにまとまっている。
とんかつ定食や鳥の照焼定食など、日本人にもおなじみのランチメニューが並ぶ。ランチメニューは15ユーロ前後。(日本円で1800円〜1900円程度)
私が頼んだのは上の写真、鳥の照焼定食とデザートにはほうじ茶のパンナコッタ。なかなか美味しかった。
お昼の12時よりも少し前に着席したので、レストランはそれほど混雑しておらず、待ち時間少なくとてもフレンドリーに対応していただけた。
会員制のシェアオフィースはレストランの隣にあり、ガラスの間仕切りを通して中が見渡せるようになっている。インテリアはレストランと同じスタイル。会員でないと中には入れないので、レストランやバーの騒音からは隔離されて仕事ができるのだが、(私のような)観光客がガラス越しに写真を撮りに来るのであまり落ち着いて仕事ができる感じではない。ただし、開放的なスペースと素敵なインテリアの中でパソコンに向かうのは、なかなか良い気分転換になりそう。自宅に雰囲気のよいワーキングスペースが確保できないノマドワーカーにはぴったりかもしれない。
私が訪れたのはミラノデザインウィーク・ミラノサローネ開催中の2019年4月12日で、テノハのイベントスペースでは日本のプロダクトデザイングループNENDO×DAIKINの展示が行われていたた。
食事の後に外へ出たら、イベント会場へ向かう通路に長蛇の列ができていて、1時間ほど並んだだろうか…。
東京とミラノに拠点を置くNENDO。世界中からデザイン好きが集まるこの期間だけあって、様々な国籍の人々が列をなしていた。
テノハはデザインウィークの展示群から少し外れたところにあるのにも関わらず、この展示のためにこれだけの人が押し寄せるとは、高い期待が寄せられているのがわかる。
上の写真右側、長く暗い通路を抜けると、明るく真っ白いスペースが一面に広がり、わーーーと一瞬、晴れ晴れしい気分になる。
けれど、1時間も並んだおかげでちょっと疲れてしまって…w
素敵な展示ではあったけれど、期待外れ感も少々。長く並ばずに見れたら良かったのに..と思いました。
特殊なセロファンのようなフィルムで作られたアスタリスク型のお花は、光の当たる角度によって色の濃さが変わる。それとともに影の濃さも変化する。光と陰によって風を感じるインスタレーション。BREEZE OF LIGHT。
NENDOとDAIKINの展示はデザインウィークの間だけの特設だけれど、ミラノ旅行の合間に日本食が恋しくなったら、気軽に寄れるレストランを備えたこの施設へ足を運んでみるのも悪くないかも。NENDOデザインのTシャツや雑貨も販売しています。
ところで、テノハ・ミラノ店のショップカード↑がなかなかツボで…w 見て、触って、心が和んで幸せな気分になる。どなたのデザインなのかはわかりませんでしたが、ほのぼのして、日本っぽくって、いいなと思いました^^
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